緩叙法とは・・・・・ズバリ【表現の"遠回り" 】
             【"優しく言い換える" 技術】
             【ストレートをオブラートに変える魔法】

直接的な主張をせずに、その逆の意味のことを否定する方法をいう。 例えば、「良い」という代わりに「悪くない」といい、「愚かな」という代わりに「賢くない」という方法。

おもには、結論をうやむやにしたい時感想などの語気を濁したい時などに使われます。



具体的な使うタイミングとしては・・・―――


■『まだ実力不足の弟子に対して・・・』―――
―――「うん・・、筋は"悪くない"。」



■『作ってもらった料理が、思ったよりマズかった・・・』―――
ーーー「うん・・"マズくはない"かな・・?」


■『彼の葬儀の、"全ての人々が悲しんていた"』―――

『彼の葬儀で悲しまないものはいなかった』―――
※わざと遠まわした言い方をしたい時にも使える。






修辞するコツとしては、
➀修辞したい単語をピックアップし、
➁その反対語を用意し、
➂それを否定形にすれば、完成します。


➀怒る

➁怒る⇔穏やか

➂穏やか"じゃない"





⇩⇩⇩⇩『作った例はこちらっ―――』⇩⇩⇩⇩


良い ⇨ 悪くない

マズい ⇨ マズくはない

愚かな ⇨ 賢くない

嫌い ⇨ 好きじゃない

ブス  ⇨ かわいくない

気持ちいい ⇨ 不快じゃない

暖かい ⇨ 寒くない

賢い  ⇨ バカではない

丸い ⇨ 鋭くはない

大きい ⇨ 小さくはない

嬉しいはずない ⇨ 悲しい

暗い ⇨  明るくはない

心地よい ⇨ 気分は悪くない

女々しい ⇨ 男らしくない

運が良い ⇨不運ではない

堅い ⇨ 柔らかくない

粗い ⇨ 滑らかでない

好き ⇨ 不快ではない

不快だ ⇨ 好きではない

速い ⇨  遅くない

キレイ ⇨ 汚くない

のろい ⇨ 速くない

寒い ⇨ 暖かくない

苦しい ⇨ 心地よくない

味がする ⇨ 無味じゃない

ちょうどいい温度 ⇨ 暑くない

不自由 ⇨ 自由じゃない

涼しい ⇨ 暑くない

細かい ⇨ 大雑把じゃない

怖い ⇨ 平穏じゃない

平気 ⇨ 寂しくない

苦い  ⇨ 甘くない

うるさい ⇨ しずかじゃない

小さい ⇨ 大きくない

熱い ⇨ 冷たくない

安らぐ ⇨ 不安じゃない

長い ⇨ 短くない

脆い ⇨ 耐えにくい

不治の病 ⇨ 治らない

満足  ⇨ 不満じゃない

強い ⇨ 弱くない

辛い  ⇨ 甘くない

疲れた ⇨ 元気じゃない

別れる ⇨ もう付き合わない

粗末  ⇨ 丁寧でない

怒ってる ⇨ 穏やかじゃない

不死身 ⇨ 死なない

丈夫  ⇨ 脆くない

脆い ⇨ 頑丈じゃない

保温が効く ⇨ 冷めない

忙しい ⇨ ヒマじゃない

狭い  ⇨ 広くない

心配  ⇨ 安心できない

細かい ⇨ ルーズじゃない

つまらない ⇨ 面白くない



優しいキャラクターなどなら、普段から使ってそう。

おもにはセリフなどで使われそうなので、

「優しさ」や「思慮深さ」などを表現したいときに、使える文法ではないかと思います。